下腿(ふくらはぎ)肉離れのテーピング

《下腿(ふくらはぎ)肉離れとは?》

肉離れの定義は、「自らの筋力あるいは介達外力によって、筋が過伸張され筋が断裂するもの」をいいます。

肉離れは、筋肉が断裂するけがです。太ももやふくらはぎなどの筋肉が切れたり、裂けたりすることによって、炎症や内出血を起こし、患部が腫れ、激しい痛みを感じます。部分的に断裂することが多いのですが、まれに筋肉が完全に断裂してしまうこともあります。

《損傷度合》

Ⅰ型(軽傷):腱・筋膜に損傷がなく、筋肉内に出血を認める(出血型)
Ⅱ型(中等症):筋腱移行部の損傷を認めるが、完全断裂・付着部の裂離を認めない(筋腱移行部損傷型)
Ⅲ型(重症):筋腱の短縮を伴う腱の完全断裂または付着部裂離(筋腱付着部損傷型)

《症状》
・患部を触る、足をつくと痛む、又は安静にしていても痛む
・患部に熱感がある
・患部が腫れる
・患部または重力によって足首あたりに内出血がおきる
・Ⅲ度損傷では陥凹ががみられる

《受傷機転》

テニスなど、ジャンプサーブの着地時や、急なダッシュ、方向転換など、つま先に体重がかかった状態で、強い伸張力が加わった際に起きやすいですが、ストレッチ不足や疲労が重なっている場合などにより起こりやすくなります。

《損傷しやすい場所は?》

受傷しすい箇所順に
①腓腹筋内側頭
②筋腱移行部
③ヒラメ筋中上3分の1部

《治療期間・スポーツ復帰時期》

損傷の程度にもよりますが、
Ⅱ度〜Ⅲ度損傷では平均的に下記の様な感じとなります。

・歩けないほどの強い痛み、は3日〜1週間程度
(綿包帯固定、テーピング、松葉杖)
・歩けるが引きずる、つま先立ちや、走ると痛むは1〜2週間程度(綿包帯固定、テーピング)
・歩くのは問題ないが、走ると痛む2〜3週間程度
(弾性包帯固定、テーピング)
・軽いジョギングができる3〜4週間程度
(弾性包帯固定、又はテーピング)
・ランニング可能4〜6週間程度
(テーピング)
・ダッシュが可能5〜8週間程度
(フリーな状態で)

☆特に筋断裂を起こしている場合は筋修復で発生する『瘢痕組織(はんこんそしき)』を正常に近い状態にするかがポイントになってきます。
*瘢痕組織:傷などを修復する為に発生する途中の組織で正常組織より硬い

瘢痕組織を残さないように早期のリハビリが必要になりますが、リハビリの時期や強度を間違えると『骨化性筋炎』が発症する場合があるので要注意です!!

肉離れの場合は筋線維の方向性が異なった修復を起こすと、筋肉の運動性を阻害します。

《応急処置》

☆PRICE処置☆
  ↓↓
Protection(保護) Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)

①患部を安静に保つ
②患部をアイシングする
③患部を包帯などで圧迫する
④患部を高所に置く
⑤患部を保護する

これを基本にして行なって下さい。

《ふくらはぎ肉離れのテーピングの効果》
①伸縮性の効果により、損傷部を近づけ、固定させる
②筋肉のサポート
③自然治癒力促進
④痛みの緩和
⑤運動パフォーマンスの向上
⑥患部の保護・支持
⑦間接運動のサポート
⑧こり、腫れ、内出血の改善

《テーピングの手順》

今回使用するテーピングは、3M製の、マルチポアスポーツ7.5センチと、5センチの2本です。こちらのテーピングは、数多く使用してきたテーピングで1番効果を発揮し、かぶれや不快感がないテーピングで、院長オススメですよ!

テーピングの貼り方の鉄則ですが、まずは簡単に剥がした後、一旦テーピングを数回引き伸ばし、あとは筋肉に沿って貼るわけですが、被れや不快感を防止するために、始めと終わりの1センチは、引っ張らずに優しく貼って下さい。

手順1
踵から内側にかけて貼っていきますが、やや足首を反ってもらいましょう。

手順2
踵から外側にかけて貼っていきます

手順3
損傷部に横に圧迫させるように一本いれます

手順4
2本目は段差がつく様に半分重ねて貼ります

こちらで完成です!

※損傷の程度により、貼り方は様々です
※皮膚がたわんでいる箇所に貼ると、不快感や、かぶれに直結します
※貼ったままで最長1週間はもちますが、2〜4日目が1番効果を発揮します

《エース整骨院での治療法》

・テーピング
・包帯固定
・電気治療
・超音波
・ハイボルテージ
・包帯固定
・スパイラルテープ
・リハビリ

エース整骨院八千代市大和田
京成大和田駅から徒歩1分
骨盤矯正、猫背矯正
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