ハムストリングスの肉離れテーピング固定
《ハムストリングスの肉離れ》
ハムストリングスは、主に大腿二頭筋(だいたいにとうきん)、半膜様筋(はんまくようきん)、半腱様筋(はんけんようきん)の3つの大腿後面にある筋を合わせて、ハムストリングスと言います。
ハムストリングス(ももの裏)の肉離れの主な原因は、急なダッシュやジャンプ動作などです。
筋肉が急激に伸び縮みすることに筋肉の繊維がうまく対応できない場合に肉離れが生じてしまいます。
ハムストリングスは、肉離れが生じやすい部位として知られています。太腿の裏にあたるハムストリングスは、ランやジャンプ、急停止といった動作で力が加わる部位です。
また、肉離れは筋肉がほぐれていない時などに発症しやすく、不十分な準備運動などで筋肉が硬いと断裂が生じやすいです。
競技などにより様々ですが、大腿ハムストリングスの損傷場所は、中央部に多く発生します。
肉離れとは筋肉が断裂した状態を意味します。断裂の具合が一部分で済む場合や、筋肉が完全に断裂してしまうこともあります。一般的に、筋肉の収縮と伸展が同時に発生することで筋繊維が負荷に耐えれなくなると肉離れが生じます。瞬間的な動作で加速するため、脚に力を入れたときなどに見られるのが肉離れです。
治療期間は肉離れの度合いによって異なりますが、基本的には受傷してから3日間は炎症が残っているため、安静、アイシング、固定など行い、激しい運動は控える必要があります。炎症が治まった後は、患部を少しずつ動かしながらリハビリを行い、機能の衰えを予防しながら治療するのが基本的な流れです。
《損傷度合》
Ⅰ型(軽傷):腱・筋膜に損傷がなく、筋肉内に出血を認める(出血型)
Ⅱ型(中等症):筋腱移行部の損傷を認めるが、完全断裂・付着部の裂離を認めない(筋腱移行部損傷型)
Ⅲ型(重症):筋腱の短縮を伴う腱の完全断裂または付着部裂離(筋腱付着部損傷型)
《好発スポーツ》
陸上短距離、陸上中・長距離、サッカー、テニス、バドミントン、アメリカンフットボール、野球、バレーボールとバスケットボール、過度のストレッチングや筋力測定時でも発生します。
《治療》
原則的に手術の必要はほとんどなく、主に保存治療を行います。初期治療として受傷後48時間はPRICE療法が有効です。また、市販されている持続冷却器も有用です。疼痛が軽減したら日常生活動作を許可します。硬結(しこり)部周囲の違和感に対しては、電気刺激や鍼治療も有効です。腓腹筋を受傷した場合には、テーピングを使って足関節を軽度底屈位で固定し、肉ばなれが進行しないようにします。
《応急処置》
☆PRICE処置☆
↓↓
Protection(保護) Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)
①患部を安静に保つ
②患部をアイシングする
③患部を包帯などで圧迫する
④患部を高所に置く
⑤患部を保護する
これを基本にして行なって下さい。
《肉離れのテーピングの効果》
①伸縮性の効果により、損傷部を近づけ、固定させる
②筋肉のサポート
③自然治癒力促進
④痛みの緩和
⑤運動パフォーマンスの向上
⑥患部の保護・支持
⑦間接運動のサポート
⑧こり、腫れ、内出血の改善
《テーピングの貼り方》
①坐骨結節(お尻の下の突起)から大腿二頭筋長頭腱(外側ライン)にかけ、貼っていきます
②坐骨結節から半腱様筋、半膜様筋(内側ライン)にかけ、貼っていきます
③損傷部に圧迫する様にはります
④少しずらし、二枚目も貼ります
⑤屈伸など行なってもらい、違和感がなければ大丈夫です
《エース整骨院での治療》
・超音波
・ハイボルテージ
・干渉波
・テーピング
・包帯固定
・リハビリ
・ストレッチ
・マッサージ
・フォーム指導
スポーツの復帰時期や、アフターサポートも徹底しますので、瘢痕化(傷跡)を残さないよう、しっかりと完治まで治療を行いましょう!
何か分からない事などあれば、お気軽にご相談下さい。
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